アメリカでは、Tax Inflation Adjustmentsという税務上の各種の数値基準をインフレにあわせて調整する制度があります。すべての税目や項目が対象ではありませんが、連邦所得税の税率テーブルはこのインフレ調整の対象になっております。
・単身者の連邦所得税税率表(推移)
税率
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2019
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2020
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2021
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2022
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2023
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2024
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37%
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510,300
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518,400
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523,600
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539,900
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578,125
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609,350
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35%
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204,100
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207,350
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209,425
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215,950
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231,250
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243,725
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32%
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160,725
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163,300
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164,925
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170,050
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182,100
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191,950
|
24%
|
84,200
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85,525
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86,375
|
89,075
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95,375
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100,525
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22%
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39,475
|
40,125
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40,525
|
41,775
|
44,725
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47,150
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12%
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9,700
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9,875
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9,950
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10,275
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11,000
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11,600
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10%
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0
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0
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0
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0
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0
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0
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増加率(前年対比)
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1.8%
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0.8%
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3.3%
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7.1%
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5.5%
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増加率(2019年対比)
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1.8%
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2.6%
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5.9%
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13.4%
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19.6%
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※ 上記は単身申告税率テーブルですが、ジョイント申告税率テーブルも同様にインフレ調整があります。
※ 上記とは別に、州によっては州税があります。
単身者用の税率テーブルでは、2023年度申告では最高税率37%が適用される所得が578,125ドル超ですが、このインフレ調整により2024年度申告では609,350ドル超となり、31,225ドル増加しました。前年対比で5.5%増、現在の税率になった2019年から累計で約20%増となっています。なお、各区分の増加率は、いずれも同率です。
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