大正製薬ホールディングスの連結子会社である大正製薬は、株式公開買付けにて同社の持分法適用会社であったDuoc Hau Giang Pharmaceutical JSC社(DHG社)の発行済株式総数の15.78%を取得した。また、大正製薬は既存株主からDHG社の0.23%の株式取得も行っており、一連の取引を通じDHG社の発行済株式総数の51.01%を保有することとなった。DHG社を連結子会社とすることで、アジア市場における医薬品事業を一層強化することを目指していくとのことである。
三井物産は、世界最大の海老生産加工事業会社であるMinh Phu Seafood Joint Stock Company (Minh Phu社)株式の35.1%を取得した。三井物産は2013年に同社傘下のMinh Phu Hau Giang Joint Stock Company (MPHG社)に出資参画しており、親会社であるMinh Phu社への出資を通じて、MPHG社に対して行ってきた取り組みをグループ全体に展開することを目指す。今回の出資参画における投資金額は約170億円であり、2019年におけるベトナムM&Aのうち最も規模の大きい案件となった。
● SBIホールディングスによるマーケットプレイス事業への出資
SBIホールディングスはベトナムのC2Cオンラインマーケットプレイス最大手であるSen Do Technology Joint Stock Company (Sendo社)が発表した第三者割当増資に関して、リードインベスターとして追加出資を実施した。約66億円の増資により出資比率合計は21.02%となっている。SBIグループでは引き続き同グループの経営資源の活用や取締役の派遣を通じてSendo社の事業成長を支援していく考えである。