2025 年 10 月 10 日、 2026 年度マレーシア国家予算案が公表されました。
2026年度の歳入額は前年度比0.9%増の3,431億MYR、歳出額は前年とほぼ同水準である約4,192億MYR、財政赤字は対GDP比で 約3.5%(政府目標)となっています。
本年も税制改正項目として大きな目玉となる改正案はありませんでしたが、税務のデジタル化及び管理強化並びに成長産業への優遇拡充等のメッセージが打ち出された内容と言えます。
今回発表された主な税制改正項目(案)は以下のとおりです。
(1) 法人所得税
- 国外源泉所得の免税措置の延長
マレーシア居住法人が受け取る国外源泉所得(配当等)の免税措置が、現行の 2026 年 12 月 31 日から2030年12月31日まで延長されます。
なお、2025年度の改正により、マレーシア居住個人が受け取る国外源泉所得の免税措置の適用対象期限については、2026 年 12 月 31 日から2036 年 12 月 31 日まで延長されています。
- 加速度減価償却の再導入(対象拡大)
2025年10月11日から2026年12月31日の間に対象となる固定資産(重機、情報通信技術関連機器やソフトウェア関連機器など)の取得を行う場合、初年度の20%の償却限度額に加え、毎期の40%の償却限度額が認められます。
(2) 個人所得税
以下のような各種の所得控除の拡大等が予定されています。
- 保育・児童教育支出控除(Childcare Fees Relief)の拡大
対象となる施設の範囲の拡充及び対象年齢の引き上げ等
- 国内観光促進支出の所得控除(Domestic Tourism Relief)の再導入
対象となるマレーシア国内観光に係る支出について、最大1,000MYRの所得控除
(3) 印紙税
- 外国人等による住宅取得の印紙税率の引き上げ
外国人及び外国法人による住宅取得に係る印紙税率が4%から8%に引き上げられます。
(4) 炭素税の導入(2025年度予算案においても公表済)
2026年に向けて、引き続き鉄鋼産業やエネルギー産業向けに炭素税の導入が予定されている旨のアナウンスがされています。
- 記載された内容は執筆者個人の見解であり、当税理士法人の見解ではないことをご了承ください。
- 本記事の内容は一般的な情報提供であり、具体的な税務・会計アドバイスを含むものではありません。
- 税制改正により、記載の内容と異なる取扱いになる可能性がありますことをご了承ください。