税のトピックス

2023年6月5日

  • 所得税
  • 相続税・贈与税

令和4年分確申の申告納税額、減少

令和4年分確申の申告納税額、減少

 国税庁は、ホームページに「令和4年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」を発表しました。

◆ 所得税

 所得税の確定申告人数は2,295万人となり、平成24年分からほぼ横ばいで推移しています。前年と比べると、9万6千人の増加(前年比+0.4%)です。

 そのうち、申告納税額がある人(納税人員)は653万人と前年を0.5%下回っています。その申告納税額は 3兆6,801億円と減少(前年比△0.7%)しましたが、所得金額は46兆3,072億円(同+0.1%)と増加しています。

 提出された確定申告書のうち、土地などの譲渡所得金額は、5兆4,392億円と前年比12.1%増加しましたが、株式などの譲渡所得金額は、同比11.0%減の4兆630億円となりました。

 所得税等の主たる所得区分別に申告人員をみると、主な所得が給与所得である人が112万2千人と全体の48.9%を占めています。2カ所以上から給与を得ている人の他、副業がある人、「医療費控除」「寄附金控除」等で還付を受ける人も多いようです。

出典:国税庁「令和4年分の所得税、消費税及び贈与税の申告状況等について」

◆ 贈与税

 贈与税の申告状況をみると、暦年課税を適用した申告人員は45万4千人(前年比△6.9%)、申告納税額は2,693億円(同△5.2%)といずれも減少しています。相続時精算課税制度では、同制度を適用した申告人員は4万3千人(同△1.68%)と前年と比べ減少していますが、申告納税額は507億円(同+4.2%)となり前年から増加しています。

出典:国税庁「令和4年分の所得税、消費税及び贈与税の申告状況等について」

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