令和5年分確申の申告納税額、増加

国税庁は、ホームページに「令和5年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」を発表しました。

◆所得税

所得税の確定申告人数は2,324万人となり、前年と比べると、29万人の増加(前年比＋1.3％)です。

そのうち、申告納税額がある人（納税人員）は668万7千人と前年を2.3％上回っています。所得金額は49兆5,574億円（前年比＋7.0％）、申告納税額も4兆499億円（同+10.0％）と増加しています。

提出された確定申告書のうち、土地などの譲渡所得金額は、6兆832億円と前年比11.8％増加し、株式などの譲渡所得金額は5兆6,641億円、同比39.4％と大幅に増加しました。

所得税等の主たる所得区分別に申告人員をみると、主な所得が給与所得である人が1,121万7千人と全体の48.9％を占めています。そのうち59.7％が還付申告と、「医療費控除」「寄附金控除」等の適用により還付を受ける人が多いようです。

出典：国税庁「令和5年分の所得税、消費税及び贈与税の申告状況等について」

また、e-Taxを利用して申告をした人員は1,604万6千人（前年比+7.3％）となり、69.0％の人がe-Taxで申告をしたことになります。国税庁が目標としている令和5年度末71％には少し届いていませんが、利用率は順調に増加しており、令和8年度末80％の目標に到達するかもしれません。